空っぽなあたしとヤンキーな彼

制服の購入も済んだ私たちは帰宅した。

「転校の手続きは済んでるはずだから、明日から通う?」
「え、いいの?」
「当たり前よっ。どうする?」

「…行くっ!!」
「決まりね。」

だって、新しい場所に早く慣れるには早く学校へ行った方が絶対良いもんっ!

早く明日にならないかな~


―次の日―


「お母さん、おはようっ!」
「あら、早いのね!」
「お父さんは??」
「もう仕事に行ったわ。大きな会議があるみたい」
「そうなんだ…」

せっかく、新しい制服姿。
見て欲しかったのに…

「それから、コレ。」
「何…?」

渡されたのはケータイ電話だった。
「昔のは解約したから、新しくコレを。」
「ありがとぉ」

ケータイは白のシンプルなものだった。
朝食を済ませたあたしは、お母さんに学校まで送ってもらうことになった。

「じゃあ、終わったら連絡して?迎えに来るわ」
「ありがと、行ってくるね」
「頑張ってっ」
あたしは、車を見送ったあと、職員室へ向かった。
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