空っぽなあたしとヤンキーな彼
[side弘樹]
めんどくせぇ…
俺はこのセンコーにいつまで説教されんだ?
いい加減飽きてきた。
たかが、煙草1本で大袈裟な…
学校辞めちまおうかな…
そんなことを考えていた時だった。
誰かがここに入ってきた。
あっちにいた女のセンコーが誰かと話してる。
「今日からお世話になります。……です」
女の声…?
クソ…名前が聞き取れなかった。
このセンコー声がいちいちデカいんだよ(汗)
すると、声の主は姿を見せた。
そして、こっちをちらっと見て行ってしまった。
誰だ…?アイツ。
2年生とかなんとかって言ってたからタメなんだよな。
「センセー。俺行っていい?教室。」
「は?」
「煙草。やめろなんて無理な頼み。聞けないっすから」
俺は「じゃ」と足早に職員室を出た。