Don't a hero
「な…なんだこれ…。」
透明の箱は上え上へと上昇していく。
「大丈夫ですか?」
驚いて固まっている俺に、黒ぶちメダネの男は心配そうに俺の顔を覗く。
俺が黙って頷くと、彼はスッと前を向き、俺に優しい声で説明してくれた。
「この透明の箱はエレベーターです。この光のボタンを押すと、その階のルームに行けます。このエレベーターは縦横どちらにも動きます。…あ!もうすぐ受付ルームを抜けますよ。」
黒ぶちメダネの男は上を向いている。
俺もつられて上を向いた。
すると、上の方は今いる白い壁とは違い、濃い青色をしていた。
俺はずっと上を見続け、ついに青色の所にたどり着いた。
「な…なんだここは……。」
俺は目を見開いて驚いた。
青色の所には、
いくつもの“穴”の空いた壁があった。