17-セブンティーン-


「英治は昔っから、打たれ弱いからな~」


翔太が腕を組みながら、わかったような口振りで言う。


「お前ら今日は何もないのかよ」


俺がふてくされて尋ねると
2人は同時に『まさか』と言った。


「俺たちは会場整備。ひたすら小石拾いだぜ」

「野球部やらバレー部やら
み~んな駆り出されて、

みんなで仲良くしゃがみこんで、悶々と地面とにらめっこだー!」

「…それもそれでつらそうだな」


翔太は深くため息をついた。


「去年も砂なくなんじゃねーのって勢いだったぜ…」

「でも去年はまだ雲ってたからやりやすかったんだよ。今年は…」


賢につられて、反対側の窓の向こうを見る。

真夏のように清々しい青空を見る限り、太陽は放課後も絶好調のようだ。

3人同時にため息。


去年は放課と同時に帰宅していた俺。
去年の俺が妬ましい。


そしてホームルームが終わり、放課後になった。


俺は橘さんと体育倉庫へ向かう。

橘さんとは、あれから何度かリハーサルで一緒になったが、会話はめっきり減った。

元々そんなに喋ってもないけど。





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