君の左のポケットで~Now&Forever~
「何で…うん…そっか」
「……」
「…ああ、わかった。ああ。…じゃ」
「……」
ゆっくりと携帯を耳から放し、ぱたんと閉じたユウ君の表情は、
蛍光灯の影を落とし、暗く沈んで見えた。
ふう…と息を吐き、俯いたまま、何か考えているようだった。
「ユウ君?」
わたしの声にはっとしたユウ君は、
まるでわたしがそこにいたことを忘れていたかのように目を見開いた。
「あ、ああ、レン、何だか遅く…ってか帰ってこれないかもしれないって」
動揺した様子で、無理な笑顔を浮かべている。
そんなユウ君の顔を見たのは初めてで、わたしは急に不安になる。
忘れかけていた胸の痛みが込み上げてくる。
「帰って…これない? どうして?」
「いや、何だかその、友達…レンの友達に呼び出されたみたいでさ」
「友達?」
「うん、友達」
「呼び出されたって、どうして? 何かあったの?」
「その、何だ、そいつがわかんないけどすごい落ちこんでて、それで、それに付き合わされてて」
「……」
「あ! でも出来るだけ帰れるようにするからって。先に寝ててくれってさ」
「…嘘」
「え?」
「嘘でしょ?」
「嘘、じゃないよ」
「……」
「ナナちゃん…気にすんなって。大丈夫だから」
「大丈夫、って、何が?」
「え?」
「何が大丈夫なの?」
胸の痛みは、苦しさに変わっていた。
ユウ君のしどろもどろな答えは、
それが嘘だということくらい、わたしにもわかった。
「……」
「…ああ、わかった。ああ。…じゃ」
「……」
ゆっくりと携帯を耳から放し、ぱたんと閉じたユウ君の表情は、
蛍光灯の影を落とし、暗く沈んで見えた。
ふう…と息を吐き、俯いたまま、何か考えているようだった。
「ユウ君?」
わたしの声にはっとしたユウ君は、
まるでわたしがそこにいたことを忘れていたかのように目を見開いた。
「あ、ああ、レン、何だか遅く…ってか帰ってこれないかもしれないって」
動揺した様子で、無理な笑顔を浮かべている。
そんなユウ君の顔を見たのは初めてで、わたしは急に不安になる。
忘れかけていた胸の痛みが込み上げてくる。
「帰って…これない? どうして?」
「いや、何だかその、友達…レンの友達に呼び出されたみたいでさ」
「友達?」
「うん、友達」
「呼び出されたって、どうして? 何かあったの?」
「その、何だ、そいつがわかんないけどすごい落ちこんでて、それで、それに付き合わされてて」
「……」
「あ! でも出来るだけ帰れるようにするからって。先に寝ててくれってさ」
「…嘘」
「え?」
「嘘でしょ?」
「嘘、じゃないよ」
「……」
「ナナちゃん…気にすんなって。大丈夫だから」
「大丈夫、って、何が?」
「え?」
「何が大丈夫なの?」
胸の痛みは、苦しさに変わっていた。
ユウ君のしどろもどろな答えは、
それが嘘だということくらい、わたしにもわかった。