君との出会い~奇跡がある限り~

快晴



それはまさに、この日のためだけに用意されたような空だった。


一年でも、滅多にみられないくらいとってもきれいな青い空に、真っ白な雲何一つ無い快晴だった。


「う〜〜ん…やった予報通りちょー晴れてる!!
今日は良いことあるかも。もしかしたらYUNYUNに会えてサインを貰えたりして♪」


窓から見える、澄んだアクアブルーの空を見ながら、私は一人そうつぶやいていた。


もちろん私自身もわかっていた。


プライベートで、今人気のアイドル歌手に会うのも、偶然会えたとしてもサインをもらえるのは、とっても大変なことくらいは。


でも、そんな事でも叶いそうなくらい、とっても気持ちの良い天気だったんだ。


そしてこの時は、思っていなかった…理由は、どうであれまさか本当にYUNYUNに会えるとは。


今ならきっと、昔の人が言葉には魂が宿ると言った意味が分かるだろう。


〔言霊―ことだま―〕


信じられないかも知れないけれど、私の人生はこれによって左右されることになる。



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