君との出会い~奇跡がある限り~
出会い
「ふぅ……疲れたぁ〜…もう大丈夫かな?」
私は、走って逃げて近くの公園に身を隠していた。
「それにしても、あの人…YUNYUNだった…よね?」
さっきのことを考えながら、公園を出ようと歩いているときだった。
前の角からいきなり人が出てきて、その人とぶつかってしまった。
「きゃぁ!……っいったぁー。」
「………っ…。あ、ご・ごめん大丈夫?」
「あ、はい。すいません…って、え?」
私が謝ろうと上を向いたときに、ぶつかった人を見て驚いた。
だってそこにいたのは……
「YUNYUN!?」
「しぃーーっ。内緒で抜け出してきてるから静かにしてくれる?」
「は、……はい。」
そういってYUNYUNは、近くに落ちた帽子を深くかぶって私に手を差し伸べておきるのを手助けしてくれた。
「ゴメンね?本当に大丈夫?」
「はい。すいません私こそ…ちゃんと見ていなくて……。」
そう二人で話しているときに、ふと私はさっき見た光景を思い出した。
「あ、あの…さっきはすいません。
べ、別に覗きとかじゃないですから…まさかあんなとこにYUNYUNがいるなんて思わなくて…。」
「何のこと?僕は、ずっとライブ会場にいて、今さっき出てきたところだけど?
……もしかして……どこで見たの?」
「えっと、ライブ会場の……多分裏口だと思います。」
「それだ!!一人だった?」
YUNYUNは、私に変なことばかりを聞いてきた。
私は見てしまったことを怒られてしまうのかと思って少し怖くなってきた。