君との出会い~奇跡がある限り~
「……ふ、二人です。女の人と一緒にいました。」
「やっぱり。どこ行ったかは、知らないよね?」
「はい。……逃げちゃったので。」
「そうか…あ、気にしないで。それ僕じゃないから……。」
「え、どういう…い…」
「じゃ、ごめん。もう少し話してたいけど……ライブに間に合わなくなっちゃうから、もう行くね?」
YUNYUNは、私に質問させる前に走ってそのままどこかへいってしまった。
「うわぁ〜本物のYUNYUNと会って話しちゃった…。」
私はYUNYUNが、走って行った方をしばらく眺めていた。
そして…
「は、こんなことしてる場合じゃない!!
さっきのってどういう意味だろ……とりあえず、もう一度会って誤らなきゃ。」
有名人に会えて、有頂天になっていたが、よくよく考えると私のしてたことって……
不法侵入になると思うし、覗きだし……後で訴えられたらどうしよう。
そんなことを思って、YUNYUNを探しに後を追いかけてみた。
「……まって〜…。はぁ、はぁ……やっぱりもう戻っちゃったかな?」
しばらく探してみたが、みつからなかったので諦めてさっきの公園に戻ってきていた。
「あーあせっかくYUNYUNと会えたのに……誤るだけじゃなくて、歌の事とかでも話をしたかったな……。」
そう独り言を呟いたとき、ふいに何処からか声がした。
「ふーん…お前もYUNYUNのファンなんだ…。」