君との出会い~奇跡がある限り~
それもついさっき今日の出来事の中で……。
「誰?どこにいるの……もしかしてYUNYUN?」
その声は、確かに今日話したYUNYUNの声にとても似ていた。
そして、木の陰から誰かが近づいてきた。
だけど、ちょうど逆光でその人の顔がはっきりしなかった。
「残念。俺はYUNYUNなんかじゃないよ。」
「え…あ、すいません。確かに…ライブがあるからもうここにいるはずは無いですね。
ごめんなさい…………っえ?」
その人の顔をみたとき、私は驚いた…だってあまりにもYUNYUNに似ていたから。
「でも……本当にYUNYUNじゃないんですか?」
「……っ、違う。俺の名前は、由斗[ゆいと]。」
「えっ?でもそんなにそっくりなのに?本当に?」
「……お前、さっき裏口で俺らの事覗いてた奴だろ?」