君との出会い~奇跡がある限り~
「わかった…。てか、自己紹介する意味無くない?」
「何で?」
「だって……もう会わないだろうし。」
「麗羅は、本当にそう思っているの?」
そう不敵に笑った由斗を見て、ドキリとした。
だっていくらムカつくと思っても、YUNYUNに似た容姿は凄くカッコイイ。
だけど、けしてYUNYUNがしないような表情をする。
それだけでも、私の心臓はドキドキしていた。
「何が?どういう意味それ…。」
「だってYUNYUNのファンなんだろ?」
「うん。YUNYUNの歌が凄い好きでファンになった。ってそれがどう関係するの?」
「なら、大丈夫だ。」
「だから何が?どうしてそれで大丈夫なの!?」
「……お前なんでさっきYUNYUN探してたんだ?」
「……なんでって。本当は話すことがあったんだけど……。」
「話すこと?」
「でもそれを口実に話したかっただけかも…、願わくばサインも欲しいな。みたいな……」
「正直だなお前……なら手伝ってやろうか?サイン貰えるようにしてやるよ。」
「え?手伝うって、本当にそんな事できるの!?」
不審には思ったが、それよりも本当にサインが貰えるなら嬉しい。
「まぁ……さっき見られた事を黙っててくれるなら。」
「口止め料って事?」
「まぁ、そうだな。」
悩んだが、こんな良い機会なんてきっともう無いだろう。
まぁ、なんとなく大丈夫な気もするし…
気だけど………
それに、そんな悪い奴じゃなさそうだし……
まぁ、たまには流されてみても良いかな?
「…うん。分かった。」
「じゃあまだライブは、終わらないし。今日は無理だと思うから次の…土曜日でも良い?」
何やら手帳を見ながら由斗は言った。
何でそれを見たのかは、よくわからないけれど。