それぞれのstory。
透琉の実家を出る時、もう少し夕陽が落ちかけてた。
だけど、私は家に帰るのではなく…ある場所に向かった。
透琉の眠る…お墓に。
本当はもう今からじゃ遅いし、明日でも良かったんだけど…夢で背中押して励ましてくれたから。
お母さんとの話し合いが出来た事をちゃんと伝えたかった。
まぁ見てたと思うけど…。
こういうのは気持ちの問題だし。
お墓のある場所に着いた時、もうかなり暗くなってて、ちょっと怖かった。
だけど、集団墓地じゃないから…まだ大丈夫な気がする。
透琉の眠るお墓は、私が透琉にプロポーズっぽい事を言ってもらった海の近くの崖みたいになってるトコにある。
ちゃんと柵もついてるし、自殺の名所とか呼ばれるような陰気な感じはなく、ただ海と空が見渡せる穏やかな場所。
あんまり人は来ないけど。
それはそれで、秘密の場所っぽい。
何であんまり人が来ないのかというと、そこら辺が実は香月家の土地だかららしいけど。