それぞれのstory。
まさか、幽霊…なわけないよね。
暫くいろいろ考えて、ちょっとビビっていると、相手が近くの電灯の明かりの当たる場所まで来た。
「どうして…心蒔が。」
そう、それは心蒔だった。
幽霊じゃなかったのは良かったけど…何で心蒔が??
知らないはずなのに…。
「朱音が急にメール残して消えるから、気になった。
実家行ったらここじゃないかって、歩くんが。」
「そう…。
ごめんね、急に。
勝手な事だって分かってたんだけど…。」
ここに来た経緯を説明してもらって、私は申し訳なくて謝った。
「別にいい。
スッキリした顔してるし。」
「心蒔。」
心蒔は何も聞いてこない。
でも、それでも私の表情で何となく読み取ったのだろう…。
珍しく優しく微笑んでそう言ってくれた。
「心蒔…聞いて、ほしい事がある。」
それを見て、私は話す決心がついた。
今が話す時だって。
話さなきゃって思ったから。
「あぁ。
とりあえず、帰るぞ。」
「うん。」
とりあえず、私の住むマンションに帰る事になった。