それぞれのstory。
「そんな状態が何年も続いてた。
そんな時、心蒔に出逢ったの。
私はもう誰も好きにならないと思ってたし、ずっと透琉だけを想ってるつもりだった。
だけど…心蒔は何も聞かずに側に居てくれた。
ごめんね。
本当は凄く気になったでしょ??」
私の問いに心蒔は少し戸惑ったように、眉を動かし考えるとゆっくり頷いた。
「聞けなかった。
お前の状態見てたら、聞いたら…お前が壊れる気がした。」
気まずそうに心蒔はそう溢した。
「うん。
多分その通りだと思う。
でも、心蒔と居る事で少しずつ変わっていったの。
駄目だって思いながらも、惹かれてた。
救われてもいた。
本当にありがとう。
付き合う時も、プロポーズしてくれた時も本当に嬉しかった。
セーブする気持ちもあったから、すぐに返事出来なかったりしたけど、私なりに答えを出して、返事したの。
だけどね、何処かでこのままで良いのか考えちゃって…この前、ドレスの試着したでしょ??
その時、透琉の事思い返して、心蒔がその場に居たとして、きっと笑えなかったと思う。
このままじゃ、駄目だと思った。
ちゃんと…しないといけないと思ったの。」
「そうか。」
「ごめんね。
グジグジしちゃって。
私、ずっと逃げてたの。
透琉の事だけじゃなく、透琉のお母さんからも。」