それぞれのstory。
「ちゃんと話さないといけないと思ったの。
このままじゃ幸せになれないし、前にも進めないから。
だから、急なんだけど…一度地元に帰ったの。
心蒔と家に挨拶に行った時、実は実家に帰ったの…あれが数年ぶりだったの。
なかなか勇気出なくて。
やっと、向き合えた。
透琉とも、お母さんとも。
心蒔のお蔭で。」
「俺は何も。」
「ううん。
心蒔が何も言わず、聞かず…支えてくれたから。
ありがとう。
今日…久しぶりに透琉のお母さんと話せたの。
本当は凄く優しい人で、高校の時家に行ったら笑顔で迎えてくれたの。
私は小さな頃にお母さん死んじゃってたから、自分のお母さんのようにも感じてたの。
お互いこの数年間は辛かったけど、やっぱり時間は関係なく進んでて。
悲しくもあるけど、その時間があったからこそ、今回落ち着いて話せた。
ちゃんと結婚の報告も出来た。
手紙も…もらったの。
それで、もう知る事が出来ないと思ってた透琉の心のうちも少し知る事が出来た。
最後にあのお墓にも行って、ちゃんと話せたしね。
だから…もう大丈夫。
ずっと、何処か引っ掛かってたけど、もう進んでいける。
話…長くてごめんね。
ずっと、話せなくてごめんね。
でも、これだけは言わせて。
私、透琉の代わりとか忘れたくてとか、そんなんで心蒔と居たんじゃないよ。
心蒔が好きだから…側に居たいと思ったから、プロポーズOKしたんだよ。」
私は真っ直ぐ心蒔の目を見て、正直な今の気持ちを伝えた。