それぞれのstory。
「それは分かってた。
お前は逃げる為や自棄や代わりなんかで、決めたりしないって。」
そう言いつつ、心蒔は私を包み込むように抱き締めてくれた。
「何をずっと、背負ってたのか分からなかったけど、誰かを頼ったり、すがったりも多分ほとんどなかったな。
だからこそ、逆に心配だった。
守りたい。
支えてやりたいって思った。
もっと甘えても良い。
頼っても良いって何度も思った。」
「そんな事ないよ。
たくさん、たくさん甘えてたもん。」
「いや。
お前、不安そうな顔しても絶対言ってこなかったし。」
心蒔は、少し呆れたような、でも何処か優しさも含んだ感じでそう言った。
「…そうかなぁ??」
「あぁ。」
話してる途中から若干泣いてる私に珍しく笑いかけるようにそう言ってくれた。
「心蒔…。」
私が呼ぶと真っ直ぐ私の目を見て、続きを話すのを待ってくれてる。
「何か今まで、私は心蒔に対して何処か曖昧だったと思う。
ごめんなさい。
改めて言わせてください。
こんな私ですが…心蒔の事、大好きです。
心蒔さえ良ければ、結婚してください。」
私は少し深呼吸とかして、気を落ち着けてから、真っ直ぐ心蒔の目を見てそう言った。