生意気悪魔
私は箱に触れた。

中から暖かい『なにか』が伝わってくる。

━━これに決めた。

私は名を呼んだ。

「ケイト」と…

水晶から煙とともににゅるりとなにかが出てきた。

長いしっぽ、黒白まだらな毛並み、尖った耳に長いひげ。

私はその姿を見たときに失敗したと感じた。

「ケ…イト…?」

「にゃーぁん」

それは猫だった。

黒猫でも白猫でもない。

黒白入り混じった猫だった。







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