リフレイン〜3rd Season〜
「……分かりました。すみませんでした」
樹里は冷たく言い放った。
すると隣から鋭い声が飛んできた。
「何よ、その言い方は。樹里…アンタ先輩に向かってそんな態度は許されないんじゃない?」
え?
あたしはびっくりして後ろを振り向いた。
「み、美姫!?」
そこにいたのは…SATの活動服を着た美姫だった。
「ごめんなさいね、こんな格好で。急だったからスーツ着て来れなかったのよ」
美姫は朱里達にも会釈をすると、樹里に歩み寄った。
「櫻井先輩…?どうしてここに」
樹里は目を細めた。
「ふっ、上からアンタの様子を見るように言われたのよ。ちなみにあたしはもう“櫻井”じゃないわ。“桐島”だから」
「……結婚されたんですか?」
「えぇ。別にそんなことはどうでもいいのよ。……樹里。アンタに良い話があるわ」
良い話?
あたしは美姫を見た。