リフレイン〜3rd Season〜

「ふざけないでよ。あたしはアンタに何と言われようと、健太と別れるつもりはないから」




「あれだけワガママを言っておいて…よくそんなことが言えるな、朱里!俺がどれだけ反対しても意思を曲げず、警察学校を出て、勝手に家を飛び出して……お前にはどれだけ失望させられたか分からない!!」




父はバン!とテーブルを叩き、あたしを睨む。




失望、させられた…?




ふざけないでよ……!!




「何が“失望させられた”よ…あたしはただ単に自分の道を歩んだだけ。女を下僕扱いしかできないアンタみたいな男なんて……」




「やめろ、朱里!」




父を罵るあたしの前に、健太が立ちはだかった。




「何よ、邪魔しないで。」




「落ち着けよ、朱里。いつまでもこんなことしてちゃ…いつまでたっても分かり合えない」




健太はしっかりとした口調でそう言い、父の方を見た。



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