リフレイン〜3rd Season〜
――甘くて、濃厚な時間のあと。
あたしは潤の腕に包まれたまま、ベッドの上でまどろんでいた。
「ねぇ、潤…」
「ん、どーした?」
あたしはシーツを胸元まで上げ、潤の裸の胸に顔を埋める。
「初めてあたしが雅樹を妊娠した時……どう思った?」
「雅樹が出来たとき…か……」
潤はあたしを抱き締めたまま、考えた。
「とにかく嬉しかったかな。俺と水樹に子供が生まれてきてくれたこと自体、奇跡なんだなって思ったからな」
「奇跡……かぁ…」
確かに、そうかもしれない。
世の中には…子供が出来なくて、不妊治療に苦しむ人達だっている。
あたし達は自然妊娠できたんだから、凄く幸せなんだ。
「だからさ。雅樹も、茉希も、佐希も……みんな宝物なんだよ。」
「うん……そうだね…」
あたしも同感だった。
雅樹達は……あたしの宝物だ。