どうしょうもねぇくれぇ、好き。





「何でそう言い切れるんだよ。」



「俺も鈴奈に言われた事があるから。」




グルグルと机の周りを歩きながら長原がフッと鼻で笑う。




お前は大人しくしてろ。




「さっき言った手紙には続きがあってさ。


その手紙の裏に書いてあったんだよ。


"今まで言った男の事は全部嘘です。ごめんなさい。祐毅に嫉妬して欲しかっただけ。"って。」




アイツもなかなかやってくれるよなー。


と長原が顔を綻ばせながら言う。




「そんな事しねぇでも嫉妬なんて数えきれねぇぐれぇしてるっつーの。」




口を尖らせた長原の顔がおかしくて少し噴き出した。




「露出してねぇって言い張る服に対してもイラっときてたし

俺以外の男と仲良さそうに話してたらムカついたし。」



「それ、分かる。」



「だろー?」




ハハッと二人で笑い合う。



今思ったけど、長原とは気が合う。




「…まぁ、俺が思うに遠藤は嫉妬してその勢いのまま好きって言って欲しいだけなんじゃねぇのか?」




そう言いながら長原は窓を開けて乗り出す。




おいおい、危ねぇぞ。




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