プ リ ン ス




―コンコン




「はい。」


『私。』


「どうぞ。」




―ガチャ




私はお父様の書斎に入り、ドアを閉めた。




「おかえり。」


『ただいま戻りました。』




この方こそ日本の王者
宮王 勝史(クオウ ショウジ)45歳




私の父であり、学校やホテル、遊園地施設や食品・輸入会社などなど多種多様に活動している。




その数は数えきれないほど。




そして私の通っている聖リリィ女学院の理事長も父だ。




だけど忙しい為、あまり顔を出していない。




「要から聞いたか?」


『はい。用件とは…?』


「実はな、私の友人で学校の理事をしている人がいるんだが……。」


お父様は言いにくそうに口をつぐんだ。




『そのお知り合いの方がどうしたのですか?』


私はすかさず急き立てる。




「その高校は不良が集まってしまって、学校が荒れているみたいなんだ……。」


『……。』


「今まで何人もの教師が不良達に立ち向かったが返り討ち。それで……」


その先を言わないお父様。
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