片恋★パンドラボックス
「奈緒、奈緒!プレゼント何が欲しい?やっぱ愛?俺っちのラブ?」



「って、真樹には言ってないから。」



「璃子チャン、ひーどーいー!」



「アハハハ…」



相変わらず真樹にだけ冷たい璃子に、相変わらずアホな真樹。



あたしと優斗はそんな2人を見ながら笑ってる。



「ドンマイ、真樹。」



「ゆーとぉぉー!!」



「ちょっ、抱き付くとかマジやめてくれる。ウザい。」



「ゆーとぉぉぉぉー!!」



抱き付きかけて、拒否られて…。



そんないつもの光景を目の当たりに、璃子と顔を見合わせたあたしは、プッと吹き出すと、やれやれとばかりに首を振った。

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