EXIT~出口を探し求めて~
突然の出来事で、僕は恐怖で足がすくむ。
それでもなんとか覚束ない足取りで母さんに駆け寄った。
とっさに母さんに呼びかける。
「か、母さん!!!」
「来てはだ…め」
「なんで!?だって母さんが!!」
「お母さんのことは…い…いから逃げ…なさい」
「母さんを置いては行けないよ!
は、早く、てあ、手当てしなきゃ…!」
(早く、早くさないと、母さんが、母さんが…死んじゃう!!)
パニックに陥っていた僕は忘れていたんだ。
僕と母さんの他に二人敵がいるということを…。
そして母さんに意識をすべて向けていてあの人ではないものの言葉を聞き落としていた。
「行け」
という言葉を…
それでもなんとか覚束ない足取りで母さんに駆け寄った。
とっさに母さんに呼びかける。
「か、母さん!!!」
「来てはだ…め」
「なんで!?だって母さんが!!」
「お母さんのことは…い…いから逃げ…なさい」
「母さんを置いては行けないよ!
は、早く、てあ、手当てしなきゃ…!」
(早く、早くさないと、母さんが、母さんが…死んじゃう!!)
パニックに陥っていた僕は忘れていたんだ。
僕と母さんの他に二人敵がいるということを…。
そして母さんに意識をすべて向けていてあの人ではないものの言葉を聞き落としていた。
「行け」
という言葉を…