Fahrenheit -華氏- Ⅱ
瑠華は驚いたようで、唇を離してもなお目をぱちぱちとまばたきさせていた。
「早くコンタクトにしてきなさい。じゃないとキスするよ」と俺が瑠華にメガネを手渡すと、瑠華は困った何かを見るような目でぎこちなく笑い、それでもメガネを受け取り
しかしそのメガネをすぐに付けることはせず、俺のネクタイの先をちょっとばかり強い力で引っ張った。
油断していた俺はあっけなく前かがみになり、今度は瑠華から
キス―――
びっ……!くりしたけど、
これ!めちゃイイ!!
ドキドキと胸を高鳴らせていると、瑠華はサッとメガネを装着して
「では、コンタクトに変えてきます」と何事も無かったのように優雅に髪を振り洗面所に行ってしまった。
な、何てかっこいい!
って朝からキュンキュンな俺…これを平和ボケって言うのかな。
その“平和”はそう続かないことを知ったのはたったの二時間程度だった。
そこから二時間程は真面目に仕事をした……けれどこの熱い気持ちが抑えられない!
仕事そっちのけで
ハロウィンパーティーが終わったら今度はクリスマスと言う恋人たちの大イベントがあるわけで~
瑠華と過ごす初めてのクリスマス、おうちでまったりと言うのもいいけど、やっぱあれだな。定番と言っちゃ定番だけど、早めにホテルのスイートを押さえて、フランス料理のコースも予約しなければ!
とインターネットでひたすら高級ホテルを検索。
「お、いいとこ発見」
47階建ての一番最上階、夜景は最高、40階はフランス料理店と、スカイラウンジもある。
豪華なフランス料理コース食べて、隣のスカイラウンジでカクテルを傾けながら、その後はスイートでゆっくり。いいな、これ!
二か月前だと言うのにホテルの部屋は結構埋まっていて、二部屋あるスイートの一部屋はもう予約で埋まっている。
急がねば!俺は早速「予約」をクリック。
こんなことしてるってバレたら「仕事してください」と瑠華に冷たい目で見られるが、本人は自分の仕事で精一杯のようで、俺はコソコソと予約作業に勤しんだ。
そうこうしているうちに、
8時を過ぎると他のブースの社員がちらほらと出勤してきた。
8時を回った所で、瑠華は俺にコーヒーを出してくれた。本日二杯目のコーヒー。
ホテルのリザーブをし終わった後で、良かった~
「サンキュー」と受け取って、いそいそと瑠華が淹れてくれたスペシャルコーヒーを味わうとしていたまさにそのとき
「おっはようございま~す♪」と妙にハイテンションな
出たな魔王二村。
が両手を広げてにこにこ。
カップに口を付けようとしていたが、俺はその動作を途中で止めた。
すでにデスクについてPCを触っていた瑠華が、ちらりと顔を上げ
「おはようございます」とそっけなく言い
そしてすぐにPCに顔を戻す。
「あれ、柏木さん不機嫌?もしかして俺、嫌われちゃいましたか?」と俺にぼそっと耳打ち。
「さぁ?いつもあんな感じじゃね?」
俺は瑠華以上にそっけなく言うと、
まぁ間違いなく嫌ってるだろうがな、そこは大人の対応だ。
大人の……
書類の束をトンっ!とやけに大きな音を立てて瑠華は顏を上げた。
「この際だからハッキリ言わさせてもらいます。
私は二村さん、あなたのことが嫌いです」
「早くコンタクトにしてきなさい。じゃないとキスするよ」と俺が瑠華にメガネを手渡すと、瑠華は困った何かを見るような目でぎこちなく笑い、それでもメガネを受け取り
しかしそのメガネをすぐに付けることはせず、俺のネクタイの先をちょっとばかり強い力で引っ張った。
油断していた俺はあっけなく前かがみになり、今度は瑠華から
キス―――
びっ……!くりしたけど、
これ!めちゃイイ!!
ドキドキと胸を高鳴らせていると、瑠華はサッとメガネを装着して
「では、コンタクトに変えてきます」と何事も無かったのように優雅に髪を振り洗面所に行ってしまった。
な、何てかっこいい!
って朝からキュンキュンな俺…これを平和ボケって言うのかな。
その“平和”はそう続かないことを知ったのはたったの二時間程度だった。
そこから二時間程は真面目に仕事をした……けれどこの熱い気持ちが抑えられない!
仕事そっちのけで
ハロウィンパーティーが終わったら今度はクリスマスと言う恋人たちの大イベントがあるわけで~
瑠華と過ごす初めてのクリスマス、おうちでまったりと言うのもいいけど、やっぱあれだな。定番と言っちゃ定番だけど、早めにホテルのスイートを押さえて、フランス料理のコースも予約しなければ!
とインターネットでひたすら高級ホテルを検索。
「お、いいとこ発見」
47階建ての一番最上階、夜景は最高、40階はフランス料理店と、スカイラウンジもある。
豪華なフランス料理コース食べて、隣のスカイラウンジでカクテルを傾けながら、その後はスイートでゆっくり。いいな、これ!
二か月前だと言うのにホテルの部屋は結構埋まっていて、二部屋あるスイートの一部屋はもう予約で埋まっている。
急がねば!俺は早速「予約」をクリック。
こんなことしてるってバレたら「仕事してください」と瑠華に冷たい目で見られるが、本人は自分の仕事で精一杯のようで、俺はコソコソと予約作業に勤しんだ。
そうこうしているうちに、
8時を過ぎると他のブースの社員がちらほらと出勤してきた。
8時を回った所で、瑠華は俺にコーヒーを出してくれた。本日二杯目のコーヒー。
ホテルのリザーブをし終わった後で、良かった~
「サンキュー」と受け取って、いそいそと瑠華が淹れてくれたスペシャルコーヒーを味わうとしていたまさにそのとき
「おっはようございま~す♪」と妙にハイテンションな
出たな魔王二村。
が両手を広げてにこにこ。
カップに口を付けようとしていたが、俺はその動作を途中で止めた。
すでにデスクについてPCを触っていた瑠華が、ちらりと顔を上げ
「おはようございます」とそっけなく言い
そしてすぐにPCに顔を戻す。
「あれ、柏木さん不機嫌?もしかして俺、嫌われちゃいましたか?」と俺にぼそっと耳打ち。
「さぁ?いつもあんな感じじゃね?」
俺は瑠華以上にそっけなく言うと、
まぁ間違いなく嫌ってるだろうがな、そこは大人の対応だ。
大人の……
書類の束をトンっ!とやけに大きな音を立てて瑠華は顏を上げた。
「この際だからハッキリ言わさせてもらいます。
私は二村さん、あなたのことが嫌いです」