髪の短い天使
笑ってる、美幸を見ると、イラっときた。
こっちは、困ってるのに……
「いや、ごめん。ごめんって。あのね、麗ちゃん。女子からの視線は、麗ちゃんがカッコいいからだよ!」
カッコいい?
「そう。麗ちゃんさ、前髪いつも長くて、目とか顔の半分隠してたから、知らなかったんだけど、前髪上げたら、どんな男子よりちょーカッコいいんだよ?」
そう言って、美幸は私に鏡を見せた。
カッコいいのかな?
自分では、わからなかった。
「とりあえず、麗ちゃん個人種目あるじゃん?そん時、黄色い声がまた聞こえちゃうよ、きっと。」
黄色い声ね……
「あ、いたいた!みっちゃん。こっち忙しいんだから、勝手にいなくならないで!皆怒ってるよ……キャー!」
実行委員の女子が、美幸を呼びにきた。
最後のキャーは、私を見つけてだと思う。
本当に、美幸の言ったとおりなのかな?