髪の短い天使
美幸は、ほらね、と言わんばかりのドヤ顔をして、実行委員の席に戻っていった。
カッコいいか……
私は自分の容姿について、今まで考えた事なんてなかった。
トムさんとの、援助交際疑惑が出て、大好きだった陸上クラブもやめて、一人がいい症候群になって……
そんなこと考える暇なんてなかったんだ。
私は今日から変わる。
なら、このことは好都合なんじゃないのか?
「200m走に出る選手の皆さんは、入場門に集合して下さい。」
アナウンスが入る。
私は、もう一度鏡を見て確認をしてから、入場門へ向かった。