蒼空で。
ガラッ
「遅くなっ……
ーっおい!ゆき!?どうした!?藍!!?」
「ッ雄進!
ごめんッ!わたしが…わたしが余計な事言った…っ」
「ナースコールは!?」
「今、押した!!」
「ぁ…う…
だ…れ……だ、れ…ぅっ」
頭を抱えて錯乱するゆきの両頬を包み、顔を上げさせる。
「ゆき!大丈夫だ!
俺を見ろ!!!ここにいる!!
ゆき、…ゆき!!!!」
そう言って一際大きな声で名前を呼ぶと、ビクリと体を揺らした。
「…ゆっ、しん…?」
虚ろだった瞳に光が戻り、それに映すのは雄進。
「っ…あぁ、ここにいる。
大丈夫だ。安心しろ。」
「うん、うん…」
そう言った雄進の首に涙を浮かべながら腕を回し、ぎゅうと抱きついた。