蒼空で。
パタン…
部屋を出て小さく息をつく

「ゆ、しん
ごめん、ごめ、なさい」

ぼろぼろと大粒の涙を流しながら、弱々しく謝る藍を一瞥すると

「…藍、お前の気持ちも分かる。
責めはしない…が、何かあってからじゃ遅いんだ。
ゆきと子供まで失う訳にはいかねぇ。
今回みたいに思い出させるようなことはするな。

心臓に、悪ぃ…」

眉間を抑えながら小声になる雄進

「、うんっ」

「っ藍!」

初めて見る弱々しい雄進の姿に息を詰まらせながら返事をすると同時に、バタバタと音を立て、廊下を走りながら名前を呼ぶ男に気付き、

「皇っ…」

自分も名を口にし、抱きつく。

「皇、藍も混乱してる。
まずは落ち着かせろ。
話は、それからだ。」

「ああ、すまん。」

任せられる相手が来たからか、雄進は背を向け、再び部屋に姿を消した。



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