占い師の恋【完】


ぱちぱちと瞬きを繰り返す私からゆっくり離れる顔ばざまあみろ゙と言わんばかりに口角を上げている。


「っ…!あお…っ、」

「俺のこと見とけばいい。」


この、男は…!

自己中と言えばいいのか独占欲が強いと言えばいいのか…。


てか、杉山さんがいるのに……だけど杉山さんは真っ直ぐに顔を向け運転中。もしかして、気付いてないのかもしれない、




「青…、イヤガラセ?」

「違うよ。見せつけてんの。」



はい、気付いてますよね当たり前ですよねええええええええ!!!

恥ずかしい。恥ずかしすぎる。どうしよ消えたい。と言うか青も何言ってくれちゃってるの!?


「まあ、うざいったらねえよなー。」

「ごめん見せつけて。」


嗚呼――やっぱり、終わった。もう色んな意味で。

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