秘密のMelo♪y⑤*NY編*
――蓮二サイド――
どうしようか…。
学校…。
いい加減冬休みと春休みと合同の長期休暇も終わり、今日から学校だ。
しかし。
「まったく、はた迷惑な連中よね週刊誌って」
「お前が連れてきたんだろ」
「そうや! 俺んとこにまで連れてきおったんやぞこいつっ」
「だからって二人してうちになだれ込むなよ」
ハア…とため息をこぼしながら、恨めしげに花梨と修平を睨む。
どうにも僕は、この二人に甘い。
「あーあー…。行きたかったのにな、まおのとこ」
「諦めぇや。こんなんじゃ行こうにも行かれへんで。行けたとしても、そらまおたんの居場所教えるだけや」
「分かってるわよ」
不満そうながらも諦めた花梨も、そこらへんは理解してるんだろう。
まあ電話は時折してるらしいし、状況は知れてるんだろう。
「それで…さ。迷ってたんだけど…やっぱ言おうかな…」
「なにを?」
「昨日の晩…まおと電話したんだけどね」
いきなり言いにくそうな…その上つらそうな顔になって、俯いた花梨。
「どないした?」
「うん…」
聞いた修平に頷くなり、花梨は…。
「…!」
「へ?」
…なぜだか、泣き出した。