秘密のMelo♪y⑤*NY編*
嬉しそうな声に振り返ると、もはや目がハート状態の真裕。
どうやら琥珀と梨音に会いに来たみたいだな。
「にゃふ~❤あいらーびゅー❤」
こうも親バカになれるものだろうかというほどの溺愛ぶりに苦笑いをするも、このときばかりは真裕も穏やかな顔なのでよしとしよう。
「ああ…❤あたしもう死んだって構わない…」
『またかいっΣ』
『そしたらこの子達に会えなくなっちゃうわよ?』
『それはいやだ』
即座に返した真裕は、琥珀と梨音に頬ずりしながら目を合わせる。
「んーそうなの。そっかそっかー❤よちよち可愛いねぇ」
『え、今なんか言ったの…? あの子達なんか言ったの…?』
『言ったんじゃない…?』
『俺達には聞こえないなにか…?』
「じゃ、帰ろっか」
『待って待ってどこに!?』
すっくと立ち上がった真裕を慌てて引き止めるハディ。
「お部屋に決まってるよねー梨音たん」
『いや、あの…ここにいない…?』
『ううん寝る』
『あ、そう…。おやすみ…』
寝るならいいかと思ったのか、引き攣った笑いのまま手を振り送り出した。
『…ね、ねえ。マヒロってあんなにつれない子だったかしら?』
『ううんそんなことない。果てしなくノリがよかったわ』
『…よね』