秘密のMelo♪y⑤*NY編*
「真緒!?」
「どないした!」
いち早く飛び込むのは、花梨と修平。
その後に続いた。
「ま、真緒!」
慌てた声色で駆け寄った花梨の影から見えたのは、倒れた点滴だった。
なにをしたらそんなことに…。
「どうしたのよ真緒」
「…りたい…」
「え…?」
「帰りたい…」
「な、なに言ってるの? そんな体で…!」
「かっくんのところに帰る!」
「!!」
…誰もがハッと息を呑んだ。
分かりやすいとは思ったが、黙り込むよりほかなかった。
「どうかしたのかまひ…ろ…」
聞きつけたのか、真裕父が駆けつけてくる。
だが場の空気を見て黙り込んだ。
「……」
「……」
しばらく、嫌な沈黙が続く。
やがて……。
「…!」