桃染蝶
「仕方ねえな
 
 ガキが産まれたら
 アニキの好きにして
 いいぜ」

「バカ言うなよ

 よそのガキには
 興味ねえよ
 
 ・・・何てな」

他愛も無い話で笑い合う
二人の声がドアの外まで
洩れる。

トントン・・・

「親父、何の話ですか?
 
 えらく
 盛り上がってますね」

「そうだ、ショウ

 八ツマに教えてもらえば
 父親とは何たるものか」

「ショウ
 伝授してやろうか?」

「子供に自分と同じような
 名前を付ける親バカには
 教わる事は無い」

「親から一字貰うのは
 当然だ」
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