桃染蝶
「奴のお望みどおり

 やっちまえ」

会澤の声で一夜に向けられて
いる銃に気づいた、高月組の
仲間達。

「アニキ」

「親父、危ない」

一夜を守ろうと一夜の盾になる
為に、高月組の男達は動く。

一番近くにいた男に向かって
一夜は、こう言い放った。

「カナメ、動くな

 誰も動くんじゃねえ」

その言葉に、要の足は止まり
仲間の動きも止まる。

バキューン

銃声と共に、一夜は口元を
緩ませ、クールな微笑を見せた

目を閉じることなく眼を大きく
見開いて見つめる。
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