桃染蝶
「あなたの大切なもう一人の
 お兄さん、ショウジさんと
 最初は付き合っていたのに
 別れて、今度はイチヤさん
 と結婚だなんて・・・

 そんな女と、握手なんて
 嫌よね?」

悲しげに、彼女は言う。

「そうじゃない
 そうじゃありません
 
 ただ、驚いて・・・」

ショウと付き合っていた彼女
沙織さんは、今では一夜の
奥さん?

混乱する頭の中でわかる事が
ひとつ、それはショウと
沙織さんの関係を壊したのは
私、私が原因。

「あなたは何も悪くない
 
 そうさせたのは
 お兄ちゃんと・・・(私)」

沙織さんの顔色がどんどん
曇っていく。

やっぱり、彼女は私とショウ
との関係を知っている。

貴女からショウを奪ったのは

私・・・
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