藤井先輩と私。
「僕には分かる。お前は僕とにてるから、きっと同じことをすると」


パパさんも立ち上がり、なだめるように藤井先輩に言う。




「お前に好きな奴ができて、付き合って、結婚して…忙しい中で子供を育てて欲しくない」



その言葉を聞いた藤井先輩は、ちらっと私の方を見た。


「………?」


なぜこのタイミングでこっち見たんだろう?



「俺は親父とはちがう」


「違わない」


「俺は両立できる」


「できるわけない」





















「あの~」


ここで私が口を挟むのはいけなかったかもしれないけれど、右手をずぅーっと伸ばして、割り込んだ。



「ちょっといいですか?」






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