藤井先輩と私。
はい?
「日本人が仕事が早いていうのは、アメリカでも有名だったけど…私今それを体感してるデス」
はいい?
ジュディさんいったいどうしたの!!
私は先輩を見つめるジュディの肩を揺すった。
すると、ジュディは私の手をぎゅっとつかんで、そのきらびやかな目を私に向ける。
「ありがとうヒヨリ。私にこのベリーナイスガイを紹介してくれるんでしょ?」
「……………」
私は、そんなこと一言も言ってないのですが…。
「陽依?この外人さん誰?」
藤井先輩も私と同じくきょとんとしている。
「あ、うちのクラスにきた留学生の松田ジュディさんです」
「私、ジュディ言いますねん。あなたの名前は何デスカ?」
「なんやその似非関西弁は…。…俺は、藤井悠太。1個上や」
「ユータね!よろしく~」
「おい、俺先輩やで…呼び捨てはアカン」
「なんでデスカ?ユータはユータよ」
チクッ…
あれ…なんだろう。
心臓のあたりがチクッてした。
心臓のところに手を当ててみる。
どくんどくん……
脈拍は異常なし。
気のせいか。