藤井先輩と私。
夕陽が教室を照らして眩しい。


陽依のこだから、告白に時間がかかるにきまってるし、長期戦か。


宿題でもやっておこうかしら。




自分の席に着こうと、窓際から教室の中央へと移動する。




と、そのとき。






「たたたたた…たたたた!!」




血相を変えたジュディ嬢が教室に飛び込んできた。



「そんなにあわててどうしたのよ」



「たたたた!!」



「『たたたた?』ってなに?」


「とりあえず落ち着いて松田さん」



貴光が深呼吸だよ、とジュディの背中をさすった。

私はジュディが落ち着くまで待つ。




「っはぁ…はぁ……ふぅ…」




やっとジュディが落ち着いたところで、



「でどしたの?」



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