藤井先輩と私。
「ユウタがいたノヨ!蛇みたいに歩いてトイレのまえで携帯持って悩んでたノデス!」



ったく…あいつは。


本当に世話が焼ける。



「この階のトイレ、掃除中で使えなかったノヨ。だから二階のトイレ使おうとしたらユウタがいたのネ!」



「藤井先輩一体なにしてるんだろ…ってユカ?」



私の体は怒りで震えていた。


「本当にあのバカはなにしてるのかしらね!」



だいたいは想像がつく。


あんのヘタレが…。



いっぺん締めなきゃね。



「ジュディ、藤井アホ太は二階にいたのね」



「あ…アホ太?」



私はジュディの返事も聞かずに二階のトイレへと走った。


 

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