nINe
「??」


首を傾げる晃平。


私は先輩たちに言われていたことを話した。



「バカ!何で早く言わないんだよ!?」


「和華たちが危ない!」


私たちは走ってその場を後にした。







「もうみんな体育館かな?」


「だな。取り敢えず教室行ってみよう。」


「うん!」


私たちは廊下をパタパタと走る。



静まり返った校舎は生徒がいないことを示していた。




私たちの教室に入る。



「鞄がない!」



和華と有加のだけ。



私と晃平は顔を合わせ、教室を飛び出した。



階段を駆け上り、屋上に出た。



「和華!」


「有加!」



でもいない‥。



「あっ!電話してみる!」



「あ、その手があった!」


私は携帯を取り出し、和華に電話をかけた。
< 125 / 394 >

この作品をシェア

pagetop