nINe
TRRRRR TRRRRR
「…。」


「和華っ!?」


「丗那…。」



か細い和華の声。



もしかして遅かった‥!?



「今どこ!?」


「…丗那…学園の近くの…。」


「うん。」


「…えん…」


ツーツーツー



「和華!?」


途中で切れちゃった。



「どこにいるって?」


「途中で切れた‥。でも学園の近くって。」


「よし、行こう。」


私たちは走った。








学園を出て辺りを探す。



そして公園に入った。



「和華―!!」


「有加!」



どこにいるの‥。



そのとき。


「丗那!」


晃平が私を見て叫んだ。


私は晃平に駆け寄った。
< 126 / 394 >

この作品をシェア

pagetop