永遠の華〜last eternal〜
「あら、香」
「おー、やっと来たか」
カウンターに戻ろうとしたら、ボックス席に座る男女に呼び止められた。
俺はチラリ、と視線だけを向ける。
「……お前らか」
「何よそれ。ついさっき来たのに、香いないんだもの。どこに行ってたのよ」
「ははっ、店ほったらかしでナンパかー?」
綺麗にセットされた髪に、濃いメイクだが綺麗な顔立ちの女。
その隣に座る、軽くパーマのかかった髪を綺麗に整え、スーツに身を纏う男。
「てめぇじゃあるまいし、一緒にすんじゃねぇよ」
昔からの腐れ縁の、「橘 美麗」と「結城 海斗」だった。
……また面倒くさい奴らが来たものだ。
「可愛らしい女の子と一緒だったわね。彼女?」
「マジか、聞いてねーぞ!紹介しろ、紹介」
「誰がお前らに言うか」
そんな俺の態度にも関わらず、美麗は「ふふ…」と笑い、綺麗にネイルされた手で手招きしてきた。
「冷たいこと言うのね。とりあえず相手しなさいよ」
「めんどくせぇ」
「それが客に対する態度かっつーの」