永遠の華〜last eternal〜
一瞬頭に過ぎったのは、ゆかりの兄貴の響也だったが。
いくらシスコン野郎でも、急用がない限りこんな時間にかけてくる事はほとんどない。
電話に出たゆかりの表情が曇り、いつになく低い声で呼ぶ名前に驚いた。
―――月城。
ゆかりの元カレで、俺らもよく知る人物。
……月城は俺らの友達だった。
未だに連絡を取ってたのか……?
いや、それならもっと前からゆかりを見ていれば気づいていたはずだ。
それに、ゆかりがそんなことするはずもない。
何やら話しているようだが、通話口からは当然何も聞こえない。
会えない、と言うゆかりに
俺はすぐさま理解した。
……月城は、ゆかりに会いたがっている。