永遠の華〜last eternal〜

一瞬頭に過ぎったのは、ゆかりの兄貴の響也だったが。

いくらシスコン野郎でも、急用がない限りこんな時間にかけてくる事はほとんどない。




電話に出たゆかりの表情が曇り、いつになく低い声で呼ぶ名前に驚いた。




―――月城。




ゆかりの元カレで、俺らもよく知る人物。


……月城は俺らの友達だった。


未だに連絡を取ってたのか……?


いや、それならもっと前からゆかりを見ていれば気づいていたはずだ。


それに、ゆかりがそんなことするはずもない。




何やら話しているようだが、通話口からは当然何も聞こえない。



会えない、と言うゆかりに
俺はすぐさま理解した。



……月城は、ゆかりに会いたがっている。
< 38 / 170 >

この作品をシェア

pagetop