それでも君が。




──昼間、私に色々言ってきた人達だ。



私は彼女達に向き直り、真っ直ぐに見返した。





「何ですか?」


「ちょっと、ついて来てくれない」


「……蒼君を待ってるので」


「見りゃ分かんでしょ。蒼汰君は今、由良と取り込み中だから。邪魔しちゃ悪いって」





髪の長い人がそう言うと、あとの2人がクスクスと笑い出す。



秋山先輩の名前が“由良”なんだと、この時初めて知った。




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