それでも君が。
傘立てにすがるようにしていると、更に私を投げた先輩、少女Aは腰を下ろした。
「分かる? 先輩にたてつくと、こうなんの」
「……先輩達、は、これが同じ歳の人でも、……同じようにするんじゃ、ないですか」
「……は?」
「こんな、ことして、恥ずかしくないんですかっ!?」
「……全然こたえてねぇな、お前」
──“あんた”が“お前”に変わった。
そろそろ本当に危ないかも……と、思った。
でも、引き下がりたくない。
蒼君への想いは、誰にも負けないって……!
「口きけねぇようにしてやろうか」
何十年か前の不良のセリフみたいなことを言った先輩は、私の胸ぐらを掴み、拳にした手を宙に上げた。
──あ、本当に、やばっ……
「こんな所でやんなよ。センセーに見つかんぜ」