それでも君が。
「薬、飲め」
カラになったヨーグルトの容器と引き換えに、薬と、水が入ったコップを渡される。
その薬を喉に流し込むと、彼はまた私に「寝ろ」と言った。
だから、おとなしく横になった。
蒼君は容器やらコップやらを、お盆に乗せている。
「ありがとう……蒼君」
「もう礼はいいよ」
彼はフッと落とすように笑い、お盆を持って立ち上がった。
すると、蒼君のジーパンの後ろのポケットから、携帯の着信音が聞こえてきた。
──PRRR……
蒼君はまたお盆を机に下ろし、バックポケットに手を入れ、携帯を取り出す。
画面を確認した蒼君は、私に背中を向けるようにし、電話に出た。
「もしもし……ああ。……いや、そういうのは竹山に聞いて。分かると思うから……ああ」
竹山……
クラスは違うけど、同じ学年のバスケ部の男の子だ。
部活関係の電話……?
まさか……
秋山先輩じゃ、ないよね?