それでも君が。
「……会ってたよ」
彼の言葉は、あまりにも残酷で。
私の心の奥深くに、黒い黒い鉛の玉を落とした。
その鉛に、今までのあなたと私の思い出が、踏み潰されている。
「……会って……何してたの?」
ポソリとそう呟くと、蒼君は私の目をジッと見つめたまま、言った。
「理由まで言わなきゃいけない?」
「………」
「別に、ホテルとか行った訳じゃないよ」
一気に頭に血が上り、顔が熱くなるのが分かった。
唾を飲み込むと、ゴクリという音が、やけに響いて聞こえた。
「……どうして、そんなこと言うの……?」
力なくそう言うけど、蒼君は何も答えない。