それでも君が。
その直後、信じられない映像が目に飛び込む。
私や蒼君、家族の前で以外、本当にあまり笑わない晴君が……
優しく微笑んだんだ。
きっと、晴君のファンだと言っている子達が見たら、本気で惚れてしまうんじゃないかというくらい、素敵な笑顔だ。
恋愛対象として見ていない私でさえ、キュンとしてしまう。
澪ちゃんも例外ではなかったようで、背の高い晴君をポーッとした目で見上げていた。
更に、衝撃映像は続く。
晴君が、澪ちゃんの頭を抱えるように手を回し、前髪がかかる額に唇を触れさせたのだ。
映画みたいなシーン。
もはや思考回路はショート。
何も考えられない。
覗くのをやめ、壁に背中をペタッとつけて、深呼吸をした。
何だか……幼なじみの、ら、ら、ラブシーンを見るのって……
恥ずかしいんだな……。
それにしても……
何で、付き合ってること言ってくれなかったんだろ。
それが一番ショックだよ。
あそこまでラブラブなのに、付き合ってないってことはないだろうし……