それでも君が。
「プリントさんきゅ」
「んぎゃっ!」
斜め上から伸びてきた手に驚き、女性らしからぬ声が出てしまった。
見上げると、晴君。
──覗いてたの……バレたかな……?
「は、はい……どぞ」
晴君のクラスのプリントの束を渡し、彼の顔を見る。
いつも通り、飄々としている。
すると、晴君の目も、私に向けられた。
心臓がドキリと跳ねる。
何か言った方がいいかと口を開こうとしたけど、うまく思い付かない。
すると、晴君は見かねたように言った。
「お前の大事な友達を傷つけるようなことは絶対しねぇから」
──カッコいい幼なじみを持ったなぁって、心から思った。