オトナな初恋
「…よし!」


家の姿見の前でくるっと一回転する。



髪の毛も久し振りにコテで毛先だけゆるーく巻いてみた。


いつもと違うって気付いてくれるかな?


ちょっとでもいいから、かわいいって思ってくれるかな?

思ったより早く支度できたな。
…ひまだ…


まだ連絡来ないだろうし…
そうだ!街で買い物しながら時間潰そう。


そのまま街で逢えるし、二人でぶらつくってのもあるかも!

最後にもう一回自分の姿をチェックして家を出た。


















色々な店を特に何の目的もなく入って、見て、出てきて…

それの繰り返し…


こないだ奈緒と買い物できた店ばかりだから、あまり目新しいものがなくて、
楽しくない…。


楽しくないと、疲れも早い。近くにあったカフェに入り休む事にした。



注文したアイスティを持って、開いてる席を探す。





『あ…』

「え?…あ…」




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